駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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駐車場で拾ったたばこ持ち帰り喫煙者は黙ってポケットに

土日祝のパート駐車場警備員です。
出入口などの交通誘導は事故が起きないよう神経を使います。
大きな駐車場では駐車場巡回もあります。指定されますとその日はラッキーです。
先輩のKN警備員は、
「俺は健康のために速足で歩くよ。1時間せっせと歩いて健康だよ、あはは」
と喜んでいます。


私は逆です。ゆっくり歩きます。
駐車している車と車の間に落とし物がないか、車内に残されたお子様が泣いていないか、車にいたずらがないかじっくり見ます。財布を拾ったこともあります。


タバコの箱を見つけたことがあります。
いつもは踏みつけてぺちゃんこにしますがちょっと蹴ってみました。
空箱ではなく中に入っているような手ごたえがありました。いえ、足応えでしょうか。
拾ってみますと中にタバコがぎっしり詰まっていました。ことさらにサービスセンターに持って行きません。タバコや百円ライターなど落としたと申し出るお客様はいません。


終礼の時に愛煙家の先輩SMに見せました。
「拾得物です」
「なんだ、どれ見せてみろ、マルボロか?」
「さあなんでしょうか」
私はたばこを吸いません。SMは黙って自分のポケットにいれて私に背を向けました。
多分喜んでいたと思います。ほくそ笑んだ顔を見せたくなかったのでしょう。



駐車場で拾ったタバコ持ち帰り喫煙者は黙ってポケットに

(photo AC 無料写真素材からタバコ)

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