駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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ホタル祭り警備日誌-2-

12時を少し過ぎて軽自動車2台で出発した。
「私についてきて下さい」と言って社員の吉野が先に出た。
後についた北尾が運転しながら「そういえば昼飯どうした?」と聞いた。
助手席の丸川は「弁当を持ってきました」と言い、香野は「11時30分に食事して11時45分に家を出ました」と答えた。
「俺もまだ食ってないな。昼飯もだけど晩飯も微妙な時間に終わりそうだよな」と北尾が苦笑いした。
すると、香野が「13時が勤務開始ですから拘束9時間で終了が22時になります。そんな時間まで片付け作業しないと思います。その前に止めちゃうでしょう。早く帰れますよ」と気楽な調子だ。
現場近くの有料駐車場に着いた。待機場所は駐車した軽自動車となる。
丸川はふと気が付いた。
「失敗した。俺の車をここに持ってきたら帰りは会社に戻らなくてもよかった」
香野が笑いながら言った。
「そうそう、よくあることです。私は警備する施設の駐車場に持っていきます。だめと言われたら近くの有料駐車場に止めます。仕事が終ったらすぐに帰れますね」


吉野の案内で警備現場の説明を受けた。


ソフトクリームロボットに人列ができて混雑しそうなので②番の位置で立哨あるいは動哨する。①番の出入り口では出演者や関係者の車だけ入出庫させる。許可のない見物客などの車は入れさせない。③の出入り口は19時以降の搬出作業が始まると車止めバリカーを解放するので1人警備員が付いて入出庫の交通誘導を行う。
19時頃までは②番に30分立って次は①番に30分立つ。それから30分の休憩を取って再び②番に立つを繰り返す。


最後に「音楽ホールではメイジェイのコンサートがあります。時間など聞かれたらホールでお聞き下さいと案内して下さい。それから自転車は降りて押していただくよう注意して下さい」。そう言って吉野は帰社した。


現場に残った3人で13時からの勤務体制の打ち合わせをした。
①番ポストに丸川が、②番ポストに香野が付いて、隊長の北尾はフリー巡回となった。
30分経過して13時30分に北尾が②番ポストに行き香野と交代する。香野は①番ポストの丸川と交代し丸川が駐車場の軽自動車で休憩となる。
2カ所を3人で警備するので通称「2-3(ツースリー)」と呼ばれている。1時間立哨で30分休憩が普通で高齢者の警備員でもこのやり方のおかげで長く務めることができている。
3カ所を3人で警備する時は「3-3」ではなく「全員立哨」と言う。
13時となった。勤務開始である。
ステージでは消防局の音楽隊が軽快な曲の演奏を始めた。
(つづく)



作者注:今回は現場の説明で終わりました(汗)。次回は何か事件(?)が起こります。

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