駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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冷房の店舗に警備士憩ひをり

スーパーやホームセンターでは駐車場警備のほかにカート回収をすることがあります。
専用の回収員がおられるショッピングセンターもありますが、たいていのスーパーやホームセンターでは警備員がお客様からカートを受け取って店舗内の所定の位置まで運びます。


警備員Mが「お客様のカートは俺に持ってきてくれ」といいます。
駐車場内で空になったカートを受け取り店舗前で立っているMに渡します。Mは嬉しそうにカートを押して店舗内に入って行きます。
Mは色白小太りで非常に暑がりです。普段はスーパー内で常駐警備をしていて屋外に出ることはありません。警備会社からの指示で駐車場警備の応援に来ました。
カートを受け取ったMは店舗に入ってなかなか出てきません。カートの整理をしているはずだから何も言わずにカート回収の手伝いをしていました。


午後から少し客足もまばらになり一息ついてきました。
お客様が店舗からカートを押して出てこられました。私の目の前を通行されて車に戻っています。するとMが「カート」と叫び私に取りに行けと言います。
車まで受け取りにいく必要もないし目の前の車道の交通誘導が優先ですからとうとう切れました。
「やかましい。お前が行け」と返事しますと本当に持ち場を離れました。
私の目の前を横切る時に「持ち場放棄するのか。勝手に離れていいのか?」と注意しました。無視してお客様の車まで行きカートを受け取り店舗に入りました。無理して立哨を続けて熱中症になるよりいいかと思い直しました。
そこで警備員が店舗に入って涼む句が出来ました。


冷房の店舗に警備士憩ひをり



お客様が駐車場の奥に置いたままのカート

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