駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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梅雨空やショッピングモールの警備員(5)

北側の店舗入り口前の横断歩道で歩行者の安全誘導をしている時でした。
泣き顔をした女性が近寄って来ました。
「あのう、車がわからないのです」
大駐車場のあるショッピングモールではよくあることです。
でもよく見るとまだお若い方です。
たいていはシニアの方が駐車した場所がわからないということが多いです。
「車種や色それにナンバーは何でしょうか?」
「BMWで白です。ナンバーは38です」
めったにない車ですからすぐにわかりそうです。
「家族ともはぐれてしまってどこにいるかわかりません」
と言って本当に涙ぐんできました。
「大丈夫です。すぐにわかります」
無線をしました。
「無線各局、お客様が車を探しています。白のBMWでナンバーが38です。発見したら無線で知らせて下さい」
一緒に探しに行くつもりでした。すると隊長から無線がありました。
「どうしましたか? どこから無線しましたか。何がありましたか?」
と言ったのだと思います。
実際には、
「どう◎×か? ど〇から無×し〇ピーかガー●×◎〇があっ●のか〇ピーガー」
と聞こえました。


仕方ないので最初からゆっくりと無線しました。
「A駐車場です。お客様が車を探しています。白のBMWです。ナンバーは38です。どうぞ」
「何ですか? ゆっくりしゃべって下さい」
何だと?
こいつはバカだと思いました。耳と頭が悪いようです。もう一度同じことを無線で知らせました。
冷房の効いた待機車内にいては無線の状態が悪いのです。
手慣れた隊長や警備員なら車から出て10mほど外に移動します。
そうしますと普通に通話できるようになります。


バカはいつまでも車内にいたようです。
「えー? 何ですか? ゆっくりしゃべって下さい」
賢い人なら途切れ途切れに聞こえた単語などで推測して問い合わせてきます。
それに周りにいる警備員は、
「あっちのバス停のほうに移動したら無線が聞こえますよ」
と誰も助言しないようです。
それに北側から無線しても、ちゃんと聞こえる配置にいる警備員もいます。
私はどことどこなのか知っています。
そいつらが聞こえているのだから隊長に中継したらいいのですが新人か無能なんでしょう。
私が怒って無線しました。
「オッサン、あんたが動いたらいいだよ。バス停まで走れ、このバカ」
「何ですか? ゆっくりしゃべって下さい」


隊長を含め南側にいる警備員は8人いますが新人と無能ばかりなんでしょうか。
あるいはコミュ障が多数いるかもと疑いました。
私が南側にいますと北側から入った無線に対し隊長に中継しています。
南側にはアホ隊長以外に隊員が7人もいるのですから1人くらい機転を利かせて中継して欲しいものです。
バカでも気が利かなくても口が重くても今日入った新人でも10年いても同じ日当なんだからいい会社です。
私は6年も警備員しています。警備員の国家資格を持っています。
それなのに『無線が通じないのはゆっくりしゃべらないお前が悪い』という扱いをされて情けなかったです。
もうこんな会社辞めてやると思いました。
(長くなるのでつづく)

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