駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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梅雨空のショッピングモールの警備員(8)

車を探している女性の携帯番号を聞きました。
白のBMWですからすぐに見つける自信があります。


車探しは推理することがあって楽しいし得意です。
どの辺に駐車したか断片の記憶を聞いて探し当てます。
シニアの方の言う自動車ナンバーや止めた位置は信用しません。
「絶対にこの出入口辺りに停めた。番号は1234」という記憶はあやしいのです。
反対側の出入口付近にあって2345だったりします。
おおむね色と車種は間違わないようです。


さあ今から出かけるかと思った時に遊撃隊員のNDさんがやってきました。
「車ありました」
と簡潔に言いました。
他にちゃんとした言い様がないものか、やはりコミュ障かと。
そして同僚のEGさんが見つけたのだと思いました。
がっかりしながら、後の処理をNDさんに任せることにしました。
ご婦人の携帯番号を教えて私の手から離れることにしました。
隊長への報告も当然していただきます。


遊撃とは隊長の補助業務や突発事案に対応するのが仕事です。
隊員が持ち場を離れないように世話をすることもあります。
隊員が財布などを拾った場合に無線で連絡を受けた隊長か遊撃が隊員のもとに駆け付け拾得物の処理をします。
そういうことなので隊長と隊員の不毛な無線を聞いた瞬間にNDさんはこちらに移動すべきでした。
私もあとからEGさんに確認しなかったのでコミュ障かもしれません。
(この項は終り)

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