駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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偉そうな警備員を黙らせた話の続き

「ちょっと待て」
私は殴る振りして殴らせて殴り返す算段をしていました。


YMはようやく自分のあほさ加減に気が付いたようです。
「なんだよ」
「隊長の入場許可は無いにしても守衛はオッケイしたんだろ?」


守衛というのは従業員出入口から入りますと正面に同じ会社の警備員が座っています。
入場する時に元小学校教師だったというSさんです。
私が5月に入社した時に同じ職場の先輩でした。新人が増えて配置が変わりました。
翌9月に65歳になるので退職すると聞いていました。


「当たり前だよ。入口から入ったらSさんが正面にいるんだもん」
「なら、いいよ」
「え?」
「守衛が入場を許可したのならロッカーに行っていいよ。早く行かないと遅刻するよ」


変な理屈ですが自分に非があることを自覚してごまかしてきたようです。
謝ってもらいたかったのですがそうしますとますます遅くなりそうです。
「早く行けって、お前がぐずぐず言うから遅くなっただけだよ。ったく」
それからYMは私に偉そうに言うことはなくなりました。
(つづく)

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