駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

にほんブログ村 その他日記ブログ 警備員・ガードマン日記へ
にほんブログ村

車の鍵を車内に閉じ込めた男性の願い

警備員になって6カ月。
5月に入社して11月になった頃です。冬服の制服に衣替えがありました。


1時間警備して30分の休憩をするため場内を通行している時です。
年配の男性から、
「車の鍵を車内に閉じ込めたので助けてくれ」
と哀願されました。
必死の形相をしていました。
冷たいかもしれませんが、
「JAFに頼んで下さい」
と返答しました。
寂しそうな顔で、
「窓が少し開いているので何とかなるので助けてくれよ。頼む」
と言われました。
きっと今日は武運拙く負けてしまったのかもしれません。


わかりましたと言って無線しました。
「プラザから警備本部」
プラザというのは競艇場の中にある広場です。どこから無線をしているか場所を言います。
ボートレース場では無線の基本を教わります。
「警備本部です。プラザどうぞ」
返答がありましたので本題を言います。
「ボートファンの方が車の鍵を車内に閉じ込めたそうです。どうぞ」
暇でぶらぶらしている巡察に面倒を見てもらおうと思っていました。
警備本部からの回答がありました。
「JAFを呼んで開けて貰って下さい。どうぞ」
それを聞いて唖然としました。冷たい対応です。誰か様子を見てくれるかと思いました。
お客様も無線を聞いていました。
(つづく)

×

非ログインユーザーとして返信する