駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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駐車場満車対応で考える警備員(3)

競艇場の駐車場では入口に近い駐車場から埋まっていきます。
50台程度の比較的小さな駐車場が一番人気です。
そこの駐車場の出入口で新人のYDさんに聞きました。
「あと1台分しか空き枠がない時に続々と3台入ってきた時はどうしますか?」
真剣な顔つきになり考え始めました。


考えがまとまったのかようやく口を開きました。
「止める場所が無いので出て行ってもらいます」
「満車ならなぜ入れたのか、と開き直ってきたらどうしますか?」
不安げに私を見ながら、
「そう、そう言われるのが嫌だな」
と気弱そうでした。


入社して三カ月たったころでした。真夏の頃です。
場内勤務ではマークカードや鉛筆の補充や清掃を熱心にしませんでした。
ボートレースファンのために釣り銭や舟券の取り忘れがないか見ていました。
A競艇場の警備員の中で断トツに発見していました。
そのせいか多くのボートファンから挨拶を受けていました。


先輩諸氏はそれが気に入らなかったようです。
舟券や釣り銭の取り忘れはファンの自己責任と言い張っています。
それよりも記載台の片付けの方が大事といいます。
場外勤務やスーパー駐車場の勤務が増えていました。
気に入らない警備員はそのような扱いが増えていました。


1台しか空きがない状態で2台の車が入ってきました。
私は最後に入った車を追いかけて出るように運転者に言いました。
「止める場所がありませんから出て下さい。隣の駐車場に行って下さい」
「通路の広いとこがあるだろ。そこに止めるからいいだろ。いつもやってるんだ」
いわゆる枠外駐車です。
「そうですか。仕方ないですね」
と黙認しました。
先輩のHDさんに聞きますとそれでいいということで安心しました。
(つづく)

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