駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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無愛想な運転女性が気になる駐車場管理

公用車駐車場では車の入退出管理をします。
入庫時に登録車であることを確認して不正進入や不正駐車を抑止します。
班長から登録車両一覧表と入出管理ノートを渡されます。
ノートには入退出の時間と車両ナンバーを記録します。


最初の頃は入庫車が登録車かどうかわかりません。
「恐れ入りますがどちら様でしょうか」
と一台ずつ運転者に問いかけしていました。


これも何度か配置につきますと慣れてきます。
だいたい同じような時間帯に入出庫されていることがわかってきました。


入出庫される車の運転手の方は我々警備員に会釈や挨拶をされます。
ところが全く言葉も会釈もしない若い女性がいました。
ロープの前に車を止めて解放するのを待っています。こちらに顔を向けたりしません。
まっすぐ前を見ています。
ロープを下ろしますとそのまま無言で駐車場の中に入っていきます。
帰りも同じです。ロープの前まで車を進めて待っています。
競艇予想紙の従業員だそうです。
場内売店では200円で売っています。有料席では無料でもらえます。


「予想紙の女性運転手は愛想がないですね。私の時だけですか?」
と先輩に聞きました。
「ああ、あれね。彼女は誰の時でも同じく無表情だよ」
「彼女の声を聞いた警備員はいないのですね」
「場内でも無口かもしれないなあ」
「彼女が配達する予想紙は当たらないような気がしますね」
と笑いました。
5年経ってもまだ彼女が同じように配達しているのか少しは気になります。

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