駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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ど派手な衣装の成人式

裏通りの駐禁監視はゆったりとして気に入っていました。
人も車もまばらです。
時々暴力団の高級車とパトカーしか通行しません。
昼前に成人式が始まった頃に会場前に呼ばれました。
新成人がたむろする広場に散らばって警備することになりました。


「なんじゃあ、こりゃ」


カラフルな羽織はかま姿の一団がたむろしています。
中学校名の派手な文字が入った大きな旗をたなびかせています。
それは学校の恥だろうと思います。
女性の中に肩を出した花魁(おいらん)姿の人もいます。
「あんたは売春婦なんだね。売春婦が大学で勉強しているんだ」
と思いました。


12時30分には式典が終りました。
さっさと帰って欲しいものです。
だけどはかま姿の派手なグループがあちこちに広場に集まって帰りません。


先輩が言います。
「あいつらが居なくなったら警備終了だよ」
「いつまでいるのですか?」
「あと1,2時間は帰らないね」
案の定でした。


やっと終わったと思ったら集合写真を撮るといいます。
なにしろ150人の警備員が揃うことはそうそうありません。
早く帰して欲しいのみんな言うことを聞いていました。
会社も嬉しかったようです。

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