似合はぬと思ひつ慣れし夏帽子

警備員の制服も夏服と冬服があります。
5月中旬から10月中旬までが夏服です。帽子も夏帽子があります。メッシュがあって蒸れにくいような感じです。


帽子のサイズが少し大きいので歩いたり、頭を下げただけでずれて困っていました。
ヘアバンドをしたらいいかもと思い立ち百均で黒いヘアバンドを買いました。
バンドの上から帽子をかぶると固定が効いて調子がいいです。
3年以上たってようやく帽子に慣れたのかと思いました。


似合はぬと思ひつ慣れし夏帽子


(PIXTA画像の無料サイトから)



冷房の店舗に警備士憩ひをり

スーパーやホームセンターでは駐車場警備のほかにカート回収をすることがあります。
専用の回収員がおられるショッピングセンターもありますが、たいていのスーパーやホームセンターでは警備員がお客様からカートを受け取って店舗内の所定の位置まで運びます。


警備員Mが「お客様のカートは俺に持ってきてくれ」といいます。
駐車場内で空になったカートを受け取り店舗前で立っているMに渡します。Mは嬉しそうにカートを押して店舗内に入って行きます。
Mは色白小太りで非常に暑がりです。普段はスーパー内で常駐警備をしていて屋外に出ることはありません。警備会社からの指示で駐車場警備の応援に来ました。
カートを受け取ったMは店舗に入ってなかなか出てきません。カートの整理をしているはずだから何も言わずにカート回収の手伝いをしていました。


午後から少し客足もまばらになり一息ついてきました。
お客様が店舗からカートを押して出てこられました。私の目の前を通行されて車に戻っています。するとMが「カート」と叫び私に取りに行けと言います。
車まで受け取りにいく必要もないし目の前の車道の交通誘導が優先ですからとうとう切れました。
「やかましい。お前が行け」と返事しますと本当に持ち場を離れました。
私の目の前を横切る時に「持ち場放棄するのか。勝手に離れていいのか?」と注意しました。無視してお客様の車まで行きカートを受け取り店舗に入りました。無理して立哨を続けて熱中症になるよりいいかと思い直しました。
そこで警備員が店舗に入って涼む句が出来ました。


冷房の店舗に警備士憩ひをり



お客様が駐車場の奥に置いたままのカート

日焼け止め塗り重ねる待機かな

パートの駐車場警備員です。
駐車場警備の基本体制は3人1組で各自が1時間立哨(りっしょう)して30分待機します。
立哨とは決められた場所に立って警戒監視をすることです。歩行者が駐車場内の車道を横断するときは通行中の車に停止をお願いします。
サイクルは、たとえば店舗前に30分それから出入口に30分の立哨をして30分の待機となります。通常これを2カ所を3人で警備を行う「2-3(ツー・スリー)体制」と呼んでいます。
この2-3のおかげで我々還暦超えた高齢者の駐車場警備員が働けます。
とはいえ待機とは休憩ではありませんのでお客様の来店が多いときは立哨が続きます。
待機場所は各自が通勤で乗ってきたマイカーです。店舗から最も遠い場所に駐車します。
立哨位置と待機場所が数百メートルも離れていることが多く待機時間が短くなります。
マイカーに戻りエアコンを効かせて耳や首筋に日焼け止めを塗り重ねます。


日焼け止め塗り重ねる待機かな

店舗から最も離れた駐車場の端に我々警備員の車を駐車します。