駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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宗派によって異なる仏具

葬儀会館で土日曜日の当直をしています。
深夜に故人様が霊柩車で搬入されます。
そのお迎えの準備をします。


宗派によってその準備が違っています。
浄土宗なら仏飯(ぶっぱん)という仏前に供えられるごはんを用意します。
浄土真宗では仏飯は不要です。


当直はそのような宗派による準備の教育を受けていません。
一輪菊や線香、木魚などを経机に配置します。
お迎え準備の確認は霊柩車を運転してきたオッサンの仕事となっています。
それが偉そうなんですね。
できていないと「準備くらい、ちゃんとやれよ(怒)」と騒ぎます。
私は言い返します。
「ちゃんと当直者の教育をするように会社に言って下さい」
私は「一を聞いて十を知る」ことは出来ません。
ましてや「0を聞いて2か3など不可能です」。


彼らと違って深夜に起き出しても手当も一切ありません。
多分労基法違反だと思います。


しかも当直の仕事は最低時給です。
連絡を受けて、開錠し電灯をつけエアコンを入れます。
そのようなお迎え準備をするだけと言われています。

増えてきました「小さなお葬式」

最近の葬儀はコロナ禍もあり家族葬などシンプルになってきました。
私が子供の頃は、葬儀会館などなくて自宅で葬儀をしていました。
自宅で葬儀をやる場合は、親戚や近所のかたなどのたくさんのお手伝いが必要でした。


昨今は近所づきあいもいろいろ面倒なようです。
近所に分からないように、わざと離れた会場で家族葬をするようです。
見栄を張らなくて済みますから葬儀費用が安くなります。


葬儀会社はそれでは困ります。
「小さなお葬式」に備えて多角経営やリストラなど考えていると思います。

葬儀社の担当者は喪主から感謝され手当がつく

葬儀会社の社員は、通夜式から火葬までの施行を担当します。
女性社員も多いです。肉体労働もなく誰でもできる仕事です。
葬式に慣れていない喪主様に寄り添って感謝されます。


女性社員に、
「給料の男女差はありますか」
と聞いたことがあります。
差はないということでしたが安いそうです。
そのため売上に応じた報奨金が出るそうです。


社員は葬儀一式を出来るだけ高目に提案するようです。
打合せの時に、祭壇や骨壺、棺、料理など「良いもの」をお勧めします。
その結果、親族が思っているより高いと感じることがあります。


そこで値引きを要求する人と納得する人がいます。
大人しい喪主様は「良いお客様」です。