意地を張り辞めなかった警備員
競艇場の投票自販機で釣り銭や舟券の取り忘れは多いです。 警備員はしっかり見ていて取り忘れのご注意をすべきです。 「取り忘れは自己責任だから気にするな」という班長やベテラン隊員がいました。 新人の頃ですが、それはおかしいと思い、 「お客のためにならないです」と言い続けると、 「そんなに気に入らないの... 続きをみる
競艇場の投票自販機で釣り銭や舟券の取り忘れは多いです。 警備員はしっかり見ていて取り忘れのご注意をすべきです。 「取り忘れは自己責任だから気にするな」という班長やベテラン隊員がいました。 新人の頃ですが、それはおかしいと思い、 「お客のためにならないです」と言い続けると、 「そんなに気に入らないの... 続きをみる
防犯カメラの映像は個人情報になるので捜査機関の礼状がなければ開示できません。 「巡察」という頭の悪い古参警備員は、防犯カメラを見せて欲しいというお客様に偉そうに言いました。 「あんた、駄目だよ。防犯カメラを客が見ることはできないんだ」 「何で?」 「ダメと言ったらだめなの」 「犯人を捕まえて欲しい... 続きをみる
防犯カメラを見たいという競艇場のお客様がいました。 自販機で釣り銭を取り忘れたお客様です。 警備員は無線で本部に投げかけました。 仕方なく巡察というぶらぶらする古参警備員がのっそりとやってきました。 実はここのカメラはダミーだったのです。 それをどう言い訳するか隊長に聞いていました。 「釣り銭を盗... 続きをみる
今の時代は監視カメラがありとあらゆるところにつけられているそうです。 セルフガソリンスタンドやラーメン店などの券売機などでもお釣りが忘れられていてもそれを取ってしまうと人生が変わります。 私が競艇場に勤務していた5,6年前は、いわゆる「ダミーカメラ」がありました。 舟券の自販機で釣り銭を取り忘れて... 続きをみる
公営競技ではたまに起こる荒天での順延、中止・打ち切り。 それはプロスポーツにも限らず音楽イベントなどでもあります。 順延となったことを知らずに競艇場正面玄関にやってきた二人組が、 「熊本からの交通費を出せ」 と正面玄関にいた警備員に文句を言いました。 お客様出入口には台風接近にも関わらずに来られた... 続きをみる
クレームは競艇場警備員時代にもたくさんありました。 ボートレースは水面を走ります。 雨風が強いと転覆などの危険がありますので中止になります。 過去のことですがあきれたクレームがあったそうです。 台風が接近してきたときです。早朝から中止と決定したそうです。 中止はラジオでも流しているそうです。 近所... 続きをみる
葬儀会社でのクレームやミスは葬儀を担当される社員に多いです。 「30万円で葬式一式やってくれ」 「かしこまりました」 とはいえお寺様への御布施や火葬費用は喪主のお支払いです。 安請け合いといえばそれまでですが、ちょっとした注意不足でした。 口のきき方が悪いと喪主から叱られ土下座をさせられた社員もい... 続きをみる
自己満足でした。 もちろんミリエル司教の足元には及びません。 でも『いいことをした』と思っていました。 ところが思いがけないことをS事務員から言われました。 「あの人は、町の有名人です。尺寸詐欺の常習者です」 「そうなの・・・?」 「隣近所や商店街などに出かけて、五百円貸してと借りて返しません」 ... 続きをみる
お金を渡したのが10月24日の土曜日。 返済すると言った日が6日後の30日です。 次の出勤日は11月2日でした。 彼は会館に来たのか来なかったのかわかりませんでした。 会館にはパート事務員とパート当直が交代で24時間誰かが常駐しています。 事務員の勤務時間は8時30分から17時です。 当直は17時... 続きをみる
とるに足らない事案でしたが、本部会館に連絡しました。 「生前見積来客対応」と題していきさつを書いて本部会館にファックスしました。 意外にもすぐに支配人から電話がありました。 いきさつをあらためてお話ししました。 支配人は、 「・・・お金を渡したの・・・。まずいね、うーん」 とため息をつきました。 ... 続きをみる
急に咳き込んだ男性に、 「大丈夫ですか?」 と声を掛けました。 内心ではコロナじゃないのかと心配しました。 「気管支が弱いもので時々発作が出ます」 「ここでゆっくり休んで下さい。私は事務所に戻ります」 「あのう、ちょっと待って下さい」 「なんですか?」 「実は29日に大学病院に検査に行きます。でも... 続きをみる
38歳でよく肥えた男性とのやりとりです。 借金依頼してきました。 「30日には必ず返します」 「なぜ30日なんですか。困っている今すぐに返して貰ったらどうですか?」 「友人は福島に出稼ぎに行ってます。30日に帰ってきます」 ほう、そうきたかと思いました。 電話もスマホも無いのにどうやって連絡ついた... 続きをみる
「電話が無いのであれば、係員がお伺いする日時を決めていいですか?」 「実は、三日も何も食べていません」 目の前の男性は丸々肥えています。 むくみかと思ったのですがそうでもないようです。 『三日も? 嘘だろう』と思いました。 「なぜ、三日も食べていなのですか?」 「お金がないのです」 「え、どういう... 続きをみる
名前と住所は最初に聞きました。 次に、 「連絡する電話番号を教えて下さい」 と聞きました。 「電話はありません。携帯も持っていません」 『へ? 何だこいつは・・・』 今時に携帯が無いというのは信じられません。 (今日もますます引っ張って明日に続きます)
動脈瘤が破裂したら即死亡するという独身男性(38歳)の接客をしました。 本来なら私のようなパート従業員ではなく社員の仕事です。 最低限のお話を聞いて本部会館にお任せをしようとしました。 「僕が死んだら町のお世話になって無縁仏ですか・・・」 「ご親族が引き取らなければ、そうなります」 これからが意表... 続きをみる
生前見積に来られた38歳の男性の接客をしました。 「僕が死んだら葬儀代はいくらですか?」 当たり障りのないことを答えました。 「ご遺族の喪主様と打合せすることになります。奥様か親御さんと話し合いになります」 「いえいえ、僕は独身ですし親とは絶縁状態です」 「え?・・・」 逆に尋ねました。 「あなた... 続きをみる
喪主様と葬儀の相談をするのは社員です。 かつて失敗談があったと聞きました。 「総額30万円で葬式をしたい」 という喪主さんからの提案があり請け負ったのがベテラン社員でした。 一般的な家族葬の金額です。 だがベテランだからこその落とし穴が待っていました。 お寺様のお布施や火葬費は喪主様負担です。 葬... 続きをみる
とりあえず名前と住所を聞きました。 会館の近所の人でした。 「僕は動脈瘤があって、それが破れたら死にます」 「まだお若いでしょ?」 「はい、38歳です」 ほぼ私の子どもと同じ歳です。 親御さんの気持ちになると心がざわざわします。 「僕が突然死んだら、どうなるのでしょう?」 「まず病死なのか事故死な... 続きをみる
先月下旬の当直の日でした。 19時頃に夕食をいただきます。 そろそろ弁当を食べようかという時に、玄関センサーが作動してチャイムが鳴りました。 事務所から出てみますと、大柄な男性が杖を突いて入館してきました。 施錠は22時にしますのでそれまでは誰でも自由に入ることができます。 声をかけました。 「ど... 続きをみる
香典泥棒と接待女性のTさんが疑われました。 喪主さんから本部会館に疑いの苦情電話があるかもしれません。 そこで、すぐに喪主様から香典が無いということがあったと本部会館に電話しました。 そして文書にしてファックスを入れました。 その文書の末尾に「絶対にTさんを疑わずに守って下さい」と結びました。 私... 続きをみる
いきなり事務所のドアが開きました。 顔をのぞかせ「ちょっといいか」と言いました。 電話番の私はパソコンで将棋中継を見ていました。 驚いて『何だこのオッサン』と思いました。 それでも平静な顔をして「何でしょうか?」と応対しました。 「あのな、俺が出ている間に親戚の者が来て、女が対応していたよな」 「... 続きをみる
喪主様が、 「ちょっといいか」 と言って事務所に入ってきました。 普通は最初にノックして返答を待ってドアを開けるものです。 電話番の私はパソコンでネットサーフィンをしていました。 正直に言いますと、将棋チャンネルでプロ棋士の将棋を見ていました。 10代のころ熱中していましたのでそこそこ強いです。 ... 続きをみる
接待女性のTさんが帰りがけの駐車場で新たな弔問客に会いました。 そのまま帰宅してもいいのですが、控室は無人でした。 そのままお通しするのは後々に誤解があってはいけません。 不用心なこともあり参拝客と一緒に会館に引き返しました。 私は事務所にいて玄関の自動ドアが鳴る音を聞き、喪主様が帰館されたかと様... 続きをみる
夜間電話番の人は事務所でじっとして喪主様やご親族と全く対面しない人が多いです。 通夜があっても私は遠慮しないで会館の内外の様子を見ています。 接待の女性スタッフのTさんが、 「通夜も片付けも終わりましたので帰ります。喪主様も外出され控室は無人です」 と事務所に挨拶に来てくれました。 その直後に遅れ... 続きをみる
朝の6時30分に担当のEさんの携帯に電話しました。 会館の固定電話には社員の携帯番号が登録されています。 「朝早くすみません。実は深夜に故人様の長男さんからネゴがありました」 私の独断で7時に担当から連絡させますと言ったことも謝りました。 深夜のやり取りも伝えました。 それからEさんは長男さんに電... 続きをみる
年を取って身につけたいものは、品位や教養です。 それがない老人はとても情けないです。 はっきり言いますと、若いということは教養がないということです。 たとえ学問があったにしても人生経験がないので教養というほどでもありません。 ただ熱っぽく生きているだけで、若いということは、そこがいいところです。 ... 続きをみる
葬儀会館のパート夜間当直をしています。 深夜の電話は普通にあります。 ところがその夜の電話は異質でした。 「NK会館、KYでございます」 「あのう、葬式代が高いので安くして欲しいです」 と若い男性の声がしました。 「いきなりそう言われましても・・・」 いきさつをうかがいました。 明日の通夜式を行う... 続きをみる
勤務中にパニック発作を起こしたA子さんの話はいよいよ最終回です。 私の思った通り退職しました。 正社員ではなく契約社員でしたから辞めても惜しくなかったことと思います。 何十年も勤務しても接待係は正社員になれない会社です。 契約社員といっても法律上はパートです。 電話で辞意を伝えたそうです。それでい... 続きをみる
警備員時代にAEDや胸骨圧迫などの応急手当の研修を毎年受けていました。 A子さんは胸が締め付けられる痛み、窒息するような苦しさ、吐き気もあるようでした。 それは、いわゆる心臓病ではなさそうに見えました。 A子さんのパニック障害は、初めてみる私には、どうすることも出来ません。 背中をさするばかりでし... 続きをみる