コンピュータ役割分担あっていろいろと
1970年代のコンピューターの世界には役割分担があった。
今ではそこまで分業化されていないように思う。
計算機の操作をするのはオペレータ(OP)だ。
データの打ち込みをするのがキーパンチャー(KP)だった。
プログラムを作るのがプログラマー(PG)。
そのプログラマーに指示を出すのがシステムエンジニア(SE)である。
記号で示すと、SE→PG→OP=KPとなる。
私は高卒の手子だからOP(オペレータ)でありKPでもあった。
PGの作ったプログラムを操作したり指示されてデータを打ち込んでいた。
当時のアウトプットの主流はプリンターだった。
ハードディスクもフロッピーディスクもまだない。
もちろんパソコンもワープロもない。
プリンターに印刷したデータを計算機処理するために紙カードにパンチで穴を開けるのである。
パンチャーのキーボード配置は英文タイプライターと同じと聞く。そんなことすら知らなかった。
コンピューター同様に何台もあるわけもなく順番だった。
待っている間にすごい女性を見たことがある。
手元を見ないで資料を見ながら黙々と打ち込んでいた。
指先の感覚だけでキーを叩く、いわゆるブラインドタッチである。
「すごいな・・・」
と尊敬の目でみていた。
(続く)