駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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香典にまつわるトラブルを体験したことあり

いきなり事務所のドアが開きました。
顔をのぞかせ「ちょっといいか」と言いました。


電話番の私はパソコンで将棋中継を見ていました。
驚いて『何だこのオッサン』と思いました。
それでも平静な顔をして「何でしょうか?」と応対しました。


「あのな、俺が出ている間に親戚の者が来て、女が対応していたよな」
「ああ、喪主様ですか。はい、接待女性がいました」
「さっき、帰ったよな」
「はい?」
「無いんだよ。香典が・・・」
「えっ?」


接待のベテランTさんが香典を盗んだと思っていると理解しました。
絶対にそんなことはありません。かばいます。
「あの人はベテランです。香典を盗るような手癖いの悪いことは絶対にありません」
と抗弁しました。
「しかしなあ、彼が手ぶらで来るはずはないんだ、香典を持ってくる奴なんだ」
「じゃあ、その人に確認してください。香典をお持ちになったかどうか」
じっと目を見ました。
「そうだなあ・・・」
そう言って控室に戻りました。
(つづく)

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