駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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俺無職ここで葬儀するから金を貸せ

「電話が無いのであれば、係員がお伺いする日時を決めていいですか?」
「実は、三日も何も食べていません」


目の前の男性は丸々肥えています。
むくみかと思ったのですがそうでもないようです。
『三日も? 嘘だろう』と思いました。


「なぜ、三日も食べていなのですか?」
「お金がないのです」
「え、どういうことですか?」
「貯金をくずして生活していましたが、とうとう底をつきました」
「仕事ができない病気をお持ちですから生活保護を受けたらどうですか?」
「申請しても一カ月かかると言われしていません」


それはおかしいと思いました。
「お金が無いのならこのあとどうするのですか?」
「実は友人に30万円貸しています。そのうちの10万円を30日に返して貰えます」
当日は10月25日でした。5日後となります。


「それで僕が死んだら、ここで葬儀をするようにします。ですから当面の生活費として五千円貸して下さい」
「そんな約束はできません」
はっきりと一蹴しました。
(続く)

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