駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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咳き込んだ男にコロナかと聞けず

急に咳き込んだ男性に、
「大丈夫ですか?」
と声を掛けました。
内心ではコロナじゃないのかと心配しました。
「気管支が弱いもので時々発作が出ます」
「ここでゆっくり休んで下さい。私は事務所に戻ります」


「あのう、ちょっと待って下さい」
「なんですか?」
「実は29日に大学病院に検査に行きます。でも交通費がありません。七百円ほど貸して下さい」
「うーん・・・」
「30日に10万円はいりますので返せます。約束します」
「わかりました。千円あげます。無理しなくていいですから」
「ありがとうございます。必ず返します。名前を教えて下さい」
私の名前を復唱して「必ず返しますから」と言って帰りました。


こいつは信用できませんが、いつまでも相手にしたくありません。
千円をあげたつもりで帰ってもらいました。
(続く)

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