駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

にほんブログ村 その他日記ブログ 警備員・ガードマン日記へ
にほんブログ村

殺傷処分ゼロ政策は正しいか

「子猫たちは、転居された女性が飼い主ですから、譲渡書を貰って下さい」
「ええ?」
「飼い主に無断で処分できません。それから・・・」


例によってネットの「猫あげます」にアップして下さい。
写真を撮ってポスターにして近所のお店やスーパーに展示させてもらって下さい。
里親が見つかるまでは、ケージなどで四匹を隔離したらいいと気楽に言います。
そのような努力をして万策尽きてから相談に来てほしいと言います。


「わかりました。全部プロに依頼します。ネット掲示やポスターを千部作ります。それに新聞に毎週折り込みをいれます。里親が見つかるまで1年として餌代も含め600万円はかかりそうですね。費用はどこに請求したらいいですか」
「それは、ご自分で準備して下さい」
「はあ? 譲渡証にしろ、ケージを買えだの、ポスターだの、すぐには出来ないことを平気でいうものですね」
「努力して下さい」
「ええ? 空しいです。それが、民間に押し付ける、この国の動物愛護精神なのですね」
「6月に法律が変わりました」
「上から言われたら何も考えずに従っているだけでしょう?」
「・・・そんなことは・・・」
「楽な仕事ですね。それが公僕なのですね。あなたこそ県民に対し努力してください。どうすれば私たちの味方になれるか考えて下さい。能力ないから出来ないでしょうけど段々と住みにくい国になっていくようです」
「規則ですからしかた・・・」
電話を叩き切りました。
実際はスマホの「切りボタン」を押しただけです。
ですが本当に受話器を叩きつけたかったです。
いよいよ最後の手段を選ぶことにしました。
(続く)

×

非ログインユーザーとして返信する