駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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お客様は神様でも爺様は貧乏神

隣の女房が私のシャツを引っ張りました。
そして小声で「止めて・・・」と言います。


お店のスタッフは3人揃って鳩首会議中でした。
私の後ろのベンチで爺様は同じ話を大声で繰り返しています。


「・・・スイッチが入らないの。不良品じゃないの。タダで修理してよ。毎月ちゃんとお金払っているでしょ・・・」


どうやら一カ月以内の本当の初期不良品ではなさそうです。
雨や汗などに濡れたか落として壊してしまったのではないかと思われます。
あるいは力任せに毎回スイッチを押して物理的に壊した可能性があります。


わめき始めて10分経った頃です。
とうとう妥協したようです。スタッフが爺様に近寄り何やらごそごそ言っています。


「おお、それで修理に何日掛かるのか?」
「長くて3週間です」
「おお、そうか。その間に代わりのスマホを貸してくれ」
「ちょっとお待ちください」
またスタッフ同士で会議してどっかに電話していました。


興味があるので、耳をすましていました。
「・・・お待たせしました。YM店に貸出機があります・・・」

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