駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

にほんブログ村 その他日記ブログ 警備員・ガードマン日記へ
にほんブログ村

寒くても靴音高く部活かな

バスケは人気のない部活でした。
先輩たちはそれなりに優しかったです。
裸足の私に古いバスケットシューズをくれました。


やはり人気は野球でした。
野球部の監督は元プロ野球選手だったそうです。
近鉄バッファローズ(現オリックスバッファローズ)で2軍の投手でした。


部員たちは、
「監督の投げた球を打てたらどんな相手投手でも打てる」
と言っていました。
引退して20年くらいたっていたようですが中学生には十分通用していました。
彼らはいつまでたっても監督の球が打てませんでした(笑)。


高校は工業高校を選びました。
奨学金で学費も身の回りの品もまかなうことができました。
新品のバスケットシューズの匂いを嗅ぎ、頬に当てました。
うれしくて涙が出ていました。

×

非ログインユーザーとして返信する