駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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誤解され自分に泣いた夏休み

中学卒業したら就職するものと思っていました。
周囲の大人たちがそう言っていました。
中3の3学期になって担任から県立高校に合格したら奨学金がいただける。
手続きをするから高校受験しないかと言われました。
受験勉強は一切せずに部活と空手と将棋をしていました。
それでも成績は良くどこでも合格確実でした。


工業高校を選択しました。
奨学金を頂いても中学時代と同じパターンの生活です。
勉強は授業中だけで放課後と休日は部活と将棋と空手三昧です。
空手と将棋の道場には会費を払えるようになりました。


高2の一学期に級友からガールフレンドを紹介してくれました。
その時喫茶店に初めて入りました。
有名進学高校の女生徒でした。とてもきれいな人でした。
ところが忙しくてデート時間が週に1時間も取れません。
夏休みになって振られました。
二股交際を疑われても仕方ありませんでした。


それから40年。
イオンの駐車場警備員をしている時です。
その高校の制服を来た女子高生がたまに通ることがありました。
その都度「Y高校の生徒さんですね?」と声をかけました。
「はい」と誇らしげに答えてくれます。
「ご来店いただき、ありがとうございます」
高校2年の夏を懐かしんでいました。

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