昔は大会の数が少なかったと思います。
１年間にインターハイと国体など４大会ぐらいだっと思います。
高３の夏休み前の日曜に試合がありました。
体育館で試合前のウオーミングアップをしている時でした。

２階のギャラリーと呼ばれる細い通路に女生徒が並んで立っていました。
対戦相手チームの応援に来ていました。
たまたまある女子生徒と目が合いました。ちょっと微笑んでくれました。
制服を着ていましたがウエストが細くスマートで美人でした。
まさに瞬間的に容姿に惚れたと言うべきです。
性格や年齢や身分の違いなど超越しています。
試合で何とか活躍して彼女の気を引かせたいとスケベ根性を持ちました。
そこそこ活躍しましたが負けました。

それでも相手チームの選手に声を掛けました。
「ギャラリーのあの人の名前を教えて下さい」
「誰のこと？　ああ、彼女はトガワさんだよ」
「紹介してくれない？　付き合いたいのだけど・・・」
「あ、だめ。トガワさんは駄目なの」
チームのアイドルか選手の中に彼がいたのでしょう。
「・・・そう」

直接声を掛ける勇気がありませんでした。
自分でも一目惚れってするってことに驚きました。