財布離れし清掃員が拾い戻る
昨日はガス会社の請求書を警察に届けてくれたお話でした。
それで図書館の駐車場で財布を拾った清掃員がいたことを思い出しました。
今週の月曜日は「海の日」で図書館は開館し私が警備に入りました。
その日は午後から来館車が多く駐車場は満車になりました。
続々と来館する人に第2駐車場など駐車できる場所をご案内していました。
午後2時頃に女性清掃員が財布を拾ったと私に持ってきました。
二つ折りの黒っぽい財布でした。
図書館の落とし物は貸出カウンターに届けることになっています。
それを伝えました。
本当はまだ伝えないといけないことがあったのです。
拾得者は5%から20%の間で遺失者からお礼を受けることができます。
ただしデパート等の施設で拾われた場合、お礼は施設と折半となります。
つまり清掃員の謝礼は落とし物の2.5%から10%となります。
午後3時半ごろ駐車場から若い男性が私を目指して小走りで向かってきました。
もちろんピンと来ました。
「財布の落とし物はでていますか?」
「はい。貸出カウンターに届いています」
若い男性にも報労金の話はしませんでした。
折り畳みの財布ですからさほど現金はなさそうです。
現金はいくらと聞くと4千円と言います。
報労金は図書館と清掃員に最大10%ずつになります。
清掃員も落とした人に戻ればうれしいだろうと思いました。
誰も見ていないでネコババできる状態でそれをしませんでしたから。
4時にお帰りする清掃員の車を見つけて止めて、
「先ほど落としたという若い人が取りに来ましたよ。現金は4千円でした」
と伝えると、
運転席で「良かったです」と笑いました。