駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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警備員背を向け花火は音ばかり

土日祝のパート駐車場警備員です。
今夏は2件の花火大会警備に参加しました。3年前に初めて花火大会に携わったことことを思い出しました。


配置場所は大きな交差点の横断歩道でした。
花火見物に来られた歩行者の安全誘導と信号無視を防ぐことでした。
当時は公営競技場でフルタイムで働く雑踏警備員でした。そこで働く先輩たちから交通誘導をするなと言われていました。
「交通誘導して事故を起こしたら自己責任だから誘導するな」


浴衣を着て草履で歩くお嬢さんたちが青信号で横断歩道を渡ります。
時には「信号が黄色になりました。お早く渡って下さい」と声を張り上げます。
道路の向うにいる先輩は花火を見て知らん顔です。


花火大会が終わって社員の隊長に問いただしました。
「先輩たちは与えられた仕事を無視して花火を見ていました。私は花火を背にして誘導をしていました」
「何もしなくても事故が起きなければいいです。クレームが出なければ問題ありません」
一瞬絶句です。
花火を見ないで交通誘導しましたが警備員とはなんだと考え続けました。


警備員背を向け花火は音ばかり


(Photo AC 無料写真素材から花火)

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