駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

にほんブログ村 その他日記ブログ 警備員・ガードマン日記へ
にほんブログ村

警備帽脱げば別人汗拭ふ


警備員は帽子をかぶっています。
帽子は薄毛の原因になると言われています。なんだか薄くなってきたように感じます。
それに先輩たちは薄毛の方が多いように思えます。帽子をとると別人になります。


ショッピングモールの店舗前で交通誘導していました。
歩行者優先で自動車に止まっていただきます。
「やぁ」とにこやかに話しかけてきた白髪が目立つ年配の男性がいました。
なんとなく見覚えがありますがはっきりしません。するとヒントをくれました。
「まだボート行ってる? 今日は優勝戦だね」
「私はボートを離れて土日班になりました」
ボートレース場警備員の大先輩でした。
班が違って一緒に仕事をしたことはありません。
それにいつも帽子をかぶったところしか見たことがないのでわからなかったと思います。
2年前に75歳くらいでお辞めになってその後に私もボートから離れました。
お帰りになるときも声を掛けていただきました。ご家族でお買い物に来られていました。
ところが名前がどうしても思い出せません。

先輩にラインメールしました。
「2年前の春に75歳で退職した巡察の方に会いました。名前が出てきません。教えて下さい」
「KGさんです。身体の丈夫なお年寄りは元気なようです」
「そうでした。名前が分かってすっきりしました。ありがとうございました」



警備帽脱げば別人汗拭ふ(あせぬぐう)

×

非ログインユーザーとして返信する