駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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春雨や学童警備の交差点

駐車場班の特殊な警備として街頭警備があります。
競艇人気の最盛期は昭和60年から10年間だそうです。
お客様が数千人も詰めかけて1日の売り上げが数億円もあったそうです。


問題はレースが終って帰りの運転のマナーが悪い事でした。
そのために交差点に警備員が立って歩行者の安全誘導をすることになりました。


それから競艇人気は下がる一方で街頭警備も必要ではない時代になりました。
それでも中止することなく小学校の登校日には警備員が立っていました。


午前中は20人ほどで場内の駐車場警備をします。
その中から5人の警備員が街頭警備に出ます。時間は午後1時から4時までです。
マイクロバスに乗って指定された場所に一人ずつ降ります。
独身のADさんやOKさんはじっと辛抱強く立っていたそうです。
一種の苦行かもしれません。嫌がる人が多かったです。
雨が降っても動けません。巡回車が雨合羽を配っていきます。
とはいえ工夫次第で勉強、詩作などの時間になり私は嫌いではありませんでした。


ところが元船長のエロガッパはじっとしていません。
散歩したり近所の商店でおやつや晩酌の肴を買っていました。
たまたまその現場を巡回警備員に見られました。
「持ち場を離れないでね」
「すまん、すまん」
それでおしまいです。罰則がありません。
あっという間に素行の悪さが広まりました。
(つづく)

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