紫陽花や拾得物の権利かな
落し物で手続きが面倒なのはお客様が拾った場合です。
舟券発売機に残った釣銭や拾った現金などをボートレースファンの方が警備員に届けてくださいます。
拾った方に2つの権利があります。
落とした人が分かった時にお礼をもらう権利です。
3か月たっても落とした人が分からなかった時に落し物をもらう権利です。
施設内の場合は施設長と半々になります。
現金を受け取った場合は2つの権利を確認しないといけません。
100円だとたいてい要らないとお答えになります。
千円札の場合でも「俺は要らない」と言われます。
1万円札になりますとあちこちから「俺が落とした」と声が掛ります。
そうしますと困った事態となります。警察を呼ぶ騒ぎになったそうです。
何の確認もしない警備員もいます。無線で巡察を呼んでお金を渡します。
その時に「権利の確認をしたか?」と尋ねられます。
内心慌てますが白々しく「はい」と答えます。
(つづく)