払戻金は本当に正しいのか警備員が検証した結果(その2)
払戻の客が、
「おい、警備員ちょっと来い」
と手招きします。
先輩警備員のFSさんが駆け寄り事情を聞きました。
3連複670円の支払いですが170円しか出ず500円不足していると言います。
「そうですか。ちょっとお待ち下さい」
と言って発払機の隣の透明アクリル板をノックしました。
FSさんもすぐには巡察を呼ばずに自分で対処します。
ピンクの制服を着た女性が透明プレートの前にやって来ました。
「3連複の配当金が670円のところ170円しか出てなくて500円玉がどっかに引っかかっていますよ」
と告げました。
「はい、わかりました。見てみます」
と言って中の方で機械を引っ張り出して調べたところすぐに500円玉を見つけて手渡してくれました。
(つづく)