駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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払戻金は本当に正しいのか警備員が検証した結果(その4)


警備員が些細なことで無線することがあります。
スタンドプレーのようであざとらしいです。
私はいつも「浅瀬仇波(あさせあだなみ)」と思い聞いています。


浅瀬は深い淵より波が立ちやすいことから、思慮浅い者ほど、騒ぎ立てることが多いということです。
底知れず深く湛えた水は、うるさい波音を立てません。
山あいの川の浅瀬にこそ、いたずらに騒がしい波音が立つものです。
浅はかな心の持ち主はお喋りであるのに対し、思慮深き人は、ベラベラ喋ったりはしません。
河底の浅い小川の水は音を立てて流れるが大河の水は音を立てないで静かに流れます。


「ちょっと、警備員来てくれ」
「何でしょうか?」
「払戻金が500円足らない」
「そうですか」
私はいつものようにお客様の勘違いと思いました。
「今終ったレースですか?」
「そう。三連複670円のうち170円が出たが500円が出てこない」


面倒と思う警備員は警備本部にお客様からクレームですと無線します。
私は無線などするのは最後の最後です。
中にいるメンテナスの係り員を呼び出す前に払戻機を揺すりました。
小銭受けに500円玉が落ちてきました。

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