駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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指定席スマホを探した警備員

指定席の最終点検をしているときに隊長から無線が入りました。
「警備本部から有料席、IS班長どうぞ」
「はい、ISです」
「指定席の中央付近でスマホを忘れたというお客様がおられます。点検をして下さい」
「了解です」
そしてたまたまその付近にいたA警備員に探すよう指示しました。


このAは札付きの調子者です。
自分が悪いとわかっていても素直に認めません。
なおかつ自分の非は認めないが人のことは許すことができない残念な性格です。
そんな奴でも椅子の下など見て回れば見つけることができるだろうと誰もが思いました。
そして点検後に班長に「ありませんでした」と報告しました。


ところが翌朝になってスマホを落としたというお客様が指定席に入場されて、
「俺の携帯があったよ。あの椅子の下にあった」
と近くの警備員に言いました。
その報告を聞いたIS班長はA警備員に問いただしました。
(つづく)

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