駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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あの人は愛想悪いが誰よりもよく見て手を上げ事故防ぐ人

土日祝のパート駐車場警備員です。
スーパー出入口の交通誘導では事故やクレーム防止に務めています。
それでも時々うっかりすることがあります。それは高齢の男性通行人です。
信号が変わるたびに公道から駐車場に入庫車が一度に増えることがあります。
また駐車場から公道へ何台も出庫することがあります。
入出庫が同時に多数ありましても爺様は歩道を通行しようとします。
警備員がいなければ車が途切れるのを待っているはずです。


「危ないから少しお待ち下さい」
と注意しますと顔を赤くして大声を出します。
「歩行者優先だろうが。車を止めんか」
と私に文句を言います。
それは間違いなんです。
文句を言うべき相手は歩行者がいても止まらない運転手なのです。
私には停止をさせる権限はありません。もちろん反論はしません。
「すみませんでした。車を止めますからちょっとお待ちください」
そう言ってしばらく待ちますとすぐに入出庫の流れは切れます。
「お待たせしました。どうぞお通り下さい」
と下手に出ます。


ベテランではあるが愛想の悪いK先輩にそんな話をしました。
「歩行者で短気な爺さんがいますよね。困ったものです。車の流れを見てくれません」
「私は常に歩行者優先にしている」
と小さな声で言われました。


あの人は愛想悪いが誰よりもよく見て手を上げ事故防ぐ人


(イラストAC シニア交通誘導員)

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