駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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桜を愛で煙草すふなり駐車場

4月最初の土曜日は図書館警備員でした。
行って驚きました。
桜が満開だったことではなく館長が交代していました。
新館長は女性でした。


前館長の任期は昨年度だけの1年間でした。
立ち話が好きな警備員を私とトージョーさんに交代させた功績は大ですw


今日は日曜警備のトージョーさんに会いました。
私は2週間に1度日曜日に図書館利用者になり来館します。
トージョーさんは駐車場警備に慣れてきましたがまだ分からないとこがありそうです。
それに1人警備ですから孤独でもあります。
たまには同僚とおしゃべりも気分転換になります。


本を借りました。
青山美智子さんの作品は連作短編集が中心で、日常を生きる人々の細やかな心情や悩みを繊細に描き出しています。
図書館HPで検索しますと貸出中が多いのです。
書架にあった『月曜日の抹茶カフェ』と『月の立つ林』の2冊です。


トージョーさんから質問がありました。
「駐車場でタバコ吸っている人がいたらどうする? さっきいたんよ」
即答です。
「無視です」

桜を見て錯乱

明日は図書館警備員です。
桜が満開のようで楽しみです。
桜の木の下で飲みたい「黄桜」です。


実は10年前の競艇場警備員時代のことです。
アル中の大先輩がいました。
仕事中にポケットウィスキーを飲んでいました。
息が酒臭かったのです。皆さん周知ですが黙っていました。
通勤は奥様の運転でした。酒好きは止まらなかったようです。


仕事中に桜を見て酒を飲めばまさしく桜で錯乱です。

図書館の桜の下に警備員

桜が好きです。
図書館にも数十本の桜があります。
桜の思い出があります。


母子家庭で育った私は母と遊んだ記憶がありません。
ただ1度だけ花見に出かけたことがありました。
低学年の子供にとって花見が楽しいわけではありません。
母と出かけたことが嬉しかったのです。
桜は時別なんです。


50数年前ですが高校を卒業して就職した4月のことです。
高卒の同期生が10数人いました。
課長が研修で疲れた新入たちを連れて近くの公園に花見に行きました。
課長は桜を見上げ、
「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」
と言いました。
「何ですか?」
「毎年桜は同じように咲くが、人は変わって同じではない、人の命のはかなさをいったものだよ」


今でも桜を見ますと「年年歳歳・・・」と口に出ます。
桜を見て「まあきれいね」と言った母も課長ももういません。


日曜警備員のトージョーさんは桜に興味ないと言います。
私のような切ない体験がないようで幸せな人と思います。