今のうち値上げ前に満タンに
ガソリン代が上がる──そんなニュースが流れると、胸のどこかがざわつく。
福岡市では180円になったという話を聞き、思わず「本当か」と確かめたくなる。
暮らしの足に直結する数字は、天気予報よりもずっと現実的だ。
そんな中、地元のセルフスタンドで給油してみると、表示は165円。
思わず「おっ」と声が出た。
同じ福岡県でも、福岡市と北九地区ではこんなに違う。
都市のスピードと、郊外の粘り強さ。その差が、数字となって目の前に現れる。
ガソリン価格ひとつにも、地域の気質や商売の呼吸がにじむ。
「今入れておくか」「もう少し様子を見るか」。
そんな判断の積み重ねが、日々の生活のリズムをつくっている。
165円で給油できた日は、ちょっとした勝利のような気分になる。
けれど、その裏には「よし、今日もちゃんと暮らしている」という
静かな実感があるのかもしれない。
ガソリンの値段は変わっていく。
けれど、変わるたびに私たちは、自分の生活の足元をもう一度見つめ直すきっかけをもらっている。