駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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気楽なり屋上駐車の警備士は

土日祝のパート駐車場警備員です。
ある食品スーパーの特売日が火曜と土曜です。その日に駐車場警備があります。駐車場は一階が130台程度で屋上は数えた人がいて70台あるそうです。


土曜日の特売日に3人の警備員が派遣されます。
リーダーの隊長は2人の隊員をみて1階か屋上かどちらかの配置を指定します。
屋上駐車場はスロープを登ってきた車と買い物が終って出る車が接触しないように警戒します。割と楽な配置です。警備員がいなくても運転者同志で注意する場所でもあります。


私が屋上警備と指示がありました。内心(ラッキー)と喜びました。
「いらっしゃいませ」と挨拶して見ているだけです。ご自分で空き枠に駐車していただきます。満車であれば構内通路を巡回して空きをお待ち下さい。

しかし隊長がいつもと違うことを言いました。
「屋上が満車になったら、スロープの入り口で通行止めにして下さい」
「え?」
「つまり満車状態で通行止めにして1台お帰りになったら、待ってる1台入庫させて下さい」
出入口が1カ所ですから出庫すればすぐにわかります。


私は1人ですから屋上駐車場がいつ満車になっているのかわかりません。
そろそろ満車かと思われる時に「満車です。しばらくお待ち下さい」と通行止めにしました。そして1台が出庫されると待っている車を1台を入庫するよう合図しました。


気楽と思った屋上警備がのっぴきならないことになりました。
適当に休憩できません。いつまで続くかこの状態です。特売は午前中あります。
満車状態は9時過ぎから12時前まで続きました。


気楽なり屋上駐車の警備士は挨拶のあと立って見てるだけ


とはいきませんでした。


屋上駐車場の1階側出入り口です。

一雨に秋めくサッカーの警備かな

土日祝のパート駐車場警備員です。
年に何回かサッカーのイベント警備に派遣されます。去年まで外周警備でした。
外周警備とは競技場周辺の店舗の駐車場にキックオフの3時間前から4時間も立って無断駐車を警戒します。


今年はそんな下積みが認められたのか本館内警備を連続で命じられました。そして初めてのメインスタンド警備でした。昨夜からの雨が朝に上がり気持ちのいい秋晴れでした。


スタンド警備の基本は「背面警備」です。
背面警備とはグランドに背を向け客席を見てビンカンなどの投げ込みやファン同士のトラブル監視をすることです。
それでも歓声が上がると少し振り向きます。
サッカーに詳しくないのですが初めてオフサイドトラップという技を見ました。


試合に見とれている時に無線がありました。
どこから見ていたのかわかりませんが、副隊長でした。
「敬老警備員、試合を見ないで客席を見て下さい」
「はい、了解(汗)」


無線で一斉発信されましたので同僚先輩の皆さんから口々に「真面目に仕事してね」と冷やかされました。


一雨に秋めくサッカーの警備かな


(Photo AC 無料写真素材からサッカー競技場)

秋雨のやうやく止みて警備士が

土日祝のパート駐車場警備員です。
年に何回かサッカーのイベント警備に派遣されます。いつも外周警備でした。
競技場周辺の店舗の駐車場にキックオフの3時間前から4時間も立って無断駐車を警戒していました。


今年はそんな下積みが認められたのかいよいよ本館内警備を命じられました。
指定席出入口での立哨です。指定席券の確認は専用の職員がいました。
警備員は指定席券をお持ちでないお客様の入場を阻止します。職員の補助でした。
券確認の職員と一緒に「いらっしゃいませ」と挨拶していました。黙って立っていてもいいのですが声を出した方が気分がいいです。


今年は台風の上陸が多く降雨が多くこの日も雨でした。
指定席出入口は屋根がありますので雨に濡れませんでした。外をみますと雨の中に同僚の警備員がバスの誘導や本館警備の歩哨をしているのが見えました。
ようやく雨も上がりました。


秋雨のやうやく止みて警備士が濡れた合羽を軒下で脱ぐ
(注『やうやく』は古い仮名使いで『ようやく』のことです)


指定席出入口(雨で階段が濡れています)