駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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園児らの歓声よそに赤とんぼ

土日祝のパート駐車場警備員です。
幼稚園の運動会などのイベント警備にもよく出かけます。メイン会場の周辺にある駐車場を園が借りて我々警備員が入出庫の警備をします。
そんな駐車場の一つである公園の駐車場に先輩のT警備員と配置されました。


軽い自損事故がありました。
軽自動車が駐車場出入り口に設置してある鉄製バリカに軽く衝突しました。右のフェンダーやヘッドライト周辺がへこんでいました。若い女性ドライバーは呆然としていました。
入り口に立っていたはずのT警備員は駐車場の奥にいました。


「とりあえず、ゆっくりバックして下さい」
「はい」
「バンパーの上のほうがめくれていますね。警察を呼びましょうか。自損事故でも警察の届けが必要と思います」
内心では警備員のせいでぶつかったと言われたらどうするか考えていました。
「いえ、いいです」
「ご自分で修理されますか」
「はい」
フェンダーとヘッドライトの交換とバンパーの修繕で10万円くらいかかりそうです。
保険会社によっては自損事故のとき事故証明は必要ないらしい。
ご婦人は駐車枠に止めて会場に行かれました。遠くで様子を伺っていたT警備員もやってきました。


途中で入れ替えもないし昼過ぎに閉会するまで多少の出入りがあるだけです。交代で門番しました。幼稚園から20人いる警備員にも弁当とお茶が出ました。無線で呼ばれましたので警備本部に二人分受け取りに行きました。
園児たちの歓声が聞こえてきました。赤トンボも見かけました。


園児らの歓声よそに赤とんぼ
動きない楽な警備や赤とんぼ


メイン会場一部

秋晴れの中警備員怖がられ

土日祝のパート駐車場警備員です。
幼稚園の運動会などのイベント警備にもよく出かけます。メイン会場の周辺にある駐車場を園が借りて我々警備員が入出庫の警備をします。
そんな駐車場の一つである公園の駐車場に先輩のT警備員と配置されました。


私が出入り口で駐車許可証を確認します。Tが駐車場所を案内する役目です。奥から順に駐車していただくように案内します。間違って来る車に正しい駐車場所を教えます。許可証は色分けになっていますので分かりやすいです。


出入口で入庫車の運転席側に立って、入庫される車の許可証を確認して中に入るように誘導していました。T警備員は駐車場所案内のはずですが皆さん勝手に駐車されるので、私の向かい側に立つようになりました。車が入って来るたびに助手席側から身を乗り出して許可証を確認しています。先輩ということで黙認していました。


開始時間を過ぎても何台か来られていません。
2人で門番しなくてもいいので私はベンチで待機することにしました。ほどなくガチャッと大きな音がしました。駆けつけますと軽自動車の右側のバンパーの上側が鉄製のU型バリカに衝突していました。T警備員はどこかと探しますと駐車場の奥に逃げていました。
女性ドライバーが運転席で呆然としていました。


秋晴れの中警備員怖がられ
警備士が覆いかぶさり怖がってハンドル間違えバリカに接触


敬老警備員(私)は緑のカラーコーン側に立っていました。
T警備員は手前の石碑の方に立っていました。
U型バリカ3本のうち中央の1本を抜いて車の通路にしています。

萩の花無線機からは怒鳴り声

土日祝のパート駐車場警備員です。
幼稚園のイベント警備にもよく出かけます。園の運動場が狭いときに、イベント会場で運動会をする場合があります。駐車場が不足しますので周辺駐車場を借りて対応しています。


複数ある駐車場に2名から3名の警備員が配置されます。
警備員は園の駐車許可証があるか確認します。そして奥から順に駐車していただくようにもう1人の警備員が案内します。間違って来る車に正しい駐車場所を教えます。
隊長から駐車状況について何度か問い合わせの無線が入ります。


「警備本部から2号駐車場。空き台数をざっとでいいですから教えて下さい」
「はい、2号です。どうぞ」
2号の無線は長老Y警備員です。声でわかります。耳を澄ませて応対を聞きます。
「空き台数は何台ですか」
「はい、ここは普通車が35台。軽が10台駐車できます。今から何台空いているか数えます。しばらくお待ちください」
「2号、ざっといいから見た感じでいいと言ってるだろう」
「2号応答しなさい」
長老Yは隊長の絶叫も完全無視です。隊長の怒鳴り声だけ響きます。
「2号、簡単に言いなさい。正確に数えなくていいから・・・」


ようやく回答がありました。
「2号駐車場です。普通車55台のうち入庫は33台、つまり12台の空きです。軽は8台で2台空いてます。どうぞ」


75歳を超えた長老が3名います。どうしても警備員が足りない時に呼ばれています。
隊長も無線で呼びかけなくてすむような配置を考えるでしょう。
駐車場の花壇には萩の花が咲いていました。


萩の花無線機からは怒鳴り声


(Photo AC 無料写真素材から萩の花)