ギラバンツ北九州の本拠地が２０１７年に新しくなりました。
小倉駅に隣接したスタジアムです。
スタンドは全て屋根で覆われていて、１万５千人収容のスタジアムは眺望がよく日本屈指と呼ばれました。

しかしながらその年にＪ２からＪ３に降格しました。
それは私がサッカー警備に行かなかったからなんです。
私が警備に入りますとなぜか勝っていました。

警備では交通費の支給はありません。
大分トリニータのサッカー警備を命じられた時です。
交通費抗議のため自費で行くと申し上げました。
費用は高速代と往復３００キロのガソリン代それに運転賃でたかだか２万円程度です。
会社から現地には警備員のための駐車場がないと言います。
ならば駐禁でも構わない。車がレッカーされたらタクシーで帰宅します。
２０万円もかからないでしょう。
社用車に同乗してくれと泣いて頼まれました。
この時の運転手はバイトの大学生。無駄に飛ばすし下手くそではらはらしました。

本拠地の移転のため自宅から車で小一時間と遠くなりました。
往復２時間です。交通費の支給はありません。
２時間分の時給とガソリン代を払って欲しいです。
そんな苦情を申し上げたらサッカーから外されました。
それでギラバンツはますます低迷し最下位になりました(笑)。

サッカー警備でグランドに入って観客席を監視することがあります。
４人がピッチを背にします。
歓声は聞こえます。
だけどボールがどこにあって、どうなっているかわかりません。

私は振り返って見ていました。
それはいけないことと言われていました。
なぜいけないのかわかりませんでした。

真面目な人もいます。
ピッチを背にスタンドを向いて後ろ手をして立っていました。
あろうことか選手が蹴ったボールが後頭部を直撃しました。
メガネが吹っ飛んで壊れました。

観客は大爆笑だったそうです。
メガネの修理は自費だったそうでかわいそうです。

Ｊリーグの「ギラバンツ北九州」では動画撮影禁止でした。
警備員はカメラを持つ人がいないか監視していました。
それに缶ビールは投げ込まれる恐れがあるから禁止でした。

動画は個人で楽しむ分ならいいと思いました。
とはいえ営利目的で競技、式典、観客等の写真撮影をするのはよくありません。
境界線がわかりません。
お客様は撮影禁止としたほうがわかりやすいです。

私がサッカーグランドに入ってピッチに背を向けスタンドを警備したときです。
堂々とカメラを構えて撮影している人がいました。
「撮影は禁止ですよ。カメラをタオルで隠して警備員にわからないようにして下さい」
と大声で注意しました。
苦笑いしてぺこりと会釈が返ってきました。
家族連れでした。家族で楽しむための撮影だったと思いました。