駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

にほんブログ村 その他日記ブログ 警備員・ガードマン日記へ
にほんブログ村

図書館の桜の下に警備員

桜が好きです。
図書館にも数十本の桜があります。
桜の思い出があります。


母子家庭で育った私は母と遊んだ記憶がありません。
ただ1度だけ花見に出かけたことがありました。
低学年の子供にとって花見が楽しいわけではありません。
母と出かけたことが嬉しかったのです。
桜は時別なんです。


50数年前ですが高校を卒業して就職した4月のことです。
高卒の同期生が10数人いました。
課長が研修で疲れた新入たちを連れて近くの公園に花見に行きました。
課長は桜を見上げ、
「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」
と言いました。
「何ですか?」
「毎年桜は同じように咲くが、人は変わって同じではない、人の命のはかなさをいったものだよ」


今でも桜を見ますと「年年歳歳・・・」と口に出ます。
桜を見て「まあきれいね」と言った母も課長ももういません。


日曜警備員のトージョーさんは桜に興味ないと言います。
私のような切ない体験がないようで幸せな人と思います。

会話する一人暮らしの相手は図書館警備員

一人暮らしをされるシニアの方は、おしゃべりする人が身近にいません。
駐車場にいる警備員とその日初めて人と会話することがあります。


警備員が「おはようございます」と声を掛けます。
すると「おはよう。今日初めて人と口をきいたよ」と言われることが多いです。


スーパーや図書館などの来店者でここぞとばかり警備員に話かけます。
それに乗ってはいけないのです。
ある程度の会話はやむをえませんが1分以上は禁止です。


素人警備員はいつまでも立ち話に応じます。

のどかさや早き月日はめぐりくる

4月になりました。
去年の4月上旬の情報誌に、
「警備スタッフ募集 GW前にお仕事を決めてみませんか!」
という案内がありました。
しかも土日祝のみの勤務と補足がありました。


すぐに応募しました。
ところが警備担当者の退職など社内でゴタゴタがあったそうです。
面接はGW後の5月9日でした。


あれから1年です。大人にとっての1年は風のように駆け抜けます。
思い起こせば前任者の「立花氏」が「立ち話」が大好きでした。
来館者や図書館スタッフの女性たちと立ち話ばかりしていました。


館長に釘を刺されました。
「立花氏のようになったら許しません」


このことはトージョーさんにも伝えています。