駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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「兄ちゃんを産んで」長男が2歳の頃

カッパオヤジは夜中に泣いていた夫人を励ました。
「流産した子の魂は君の体に残っている。そして必要な時が来たら新しい肉体に宿り必ず降りてくる再会できるんだよ」と。
縁が無かったと言うより、今はまだ産まれるタイミングではなかったと慰めた。


それから3年の間に1男1女の2人生まれた。
長男が2歳の時に「兄ちゃんを産んで」と言ったので夫婦で泣いた。


夫人は夫の父親と親しく口をきくことはなかった。
その父親の葬儀すら参列しなかった。
それほど深く傷ついていて決して許さなかった。
(続く)

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