駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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負け試合暴れるファンを警戒し疲れた選手は帰りけり

サッカー警備はゲームが終了してから緊張が高まります。
多くの人が一斉にお帰りになります。
ファン同士の口論など何かしらの事件や事故が起こりますとパニックを起こす可能性があると言われています。
不特定多数の人たちに横断歩道を渡ることや交通信号を守っていただくように広報します。


そんな時に班長から特別な任務を言い渡されました。
「試合に負けたから選手の護衛に行ってよ」
「はい、何をするのですか」
新人警備員でもできる閑散とした駐車場警備に飽きあきしていました。
「選手たちが使っている有料駐車場でサポーターからの警備だよ。卵をぶつけられるかもしれない」
「お、面白そうです。Jリーガーを暴れるファンから守ってきます」


試合の終えた選手たちは背広に着替えてスタジアムから少し離れた有料駐車場に選手バスでやってきます。
あらかじめ駐車場で待機して待ちくたびれた頃に無線が入りました。
「選手バスが今からスタジアムを出発します」
「はい、了解です」
いよいよ選手たちが来ます。
駐車場内を見て回りましたが待ち受けているサポータはいないようでした。
案の定ジェイリーガーたちは静かにマイカーでお帰りでした。

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