駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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丸天を拾得して無線する吾を試すか嫌味な問ひあり

土日祝のパート駐車場警備員です。
小規模な食品スーパーでは店舗の周囲が一般道に囲まれていることが多いです。
駐車場が一般道を挟んだ場所に作られています。
駐車されたお客様は私有地の駐車場から公道を歩いて店舗に入ることになります。


待機が終り交代のために歩いて移動中に店舗の道端で丸天が入った袋を拾いました。
すぐに周囲を見渡しましたが歩いているお客様は見当たりませんでした。
通常のスーパーでは拾得物はサービスカウンターに届けます。
このお店ではサービスカウンターがありませんので1番レジに渡すことになっています。

店内に入りますので隊長(リーダー)に無線で報告します。
「O隊長どうぞ」
「はい。何ですか。どうぞ」
「丸天を拾得しましたので1番レジに届けます。どうぞ」
「えーと、それは施設内での拾得ですか。施設外での拾得ですか? どうぞ」
(え?)ちょっと戸惑いましたが質問の意味を理解しました。
O警備員もこざかしい。常識が違うような気がしました。警備員は世間と常識が違うのではないかと感じています。
「もちろん施設内です。階段の上で拾いました。届けてきます。どうぞ」
「了解」
本当は階段の下です。

遺失物法では落とし物を拾った場合にどうするかを定めています。
警備員には大事な法律なので半年に1度の警備員研修で必ず復習します。
公道など施設外で拾得したら警察に届けることになっています。


あきらかにスーパーでお買い物をしたお客様が落とした60円の天ぷら1枚をわざわざ交番に届ける必要はないです。警官も迷惑に思うでしょう。
ましてや遺失者(落とした人)が気づいたときは交番ではなくスーパーに問い合わせるはずです。
O隊長の質問は的を得ているわけではなく嫌がらせに近い底意地の悪さを感じました。


丸天を拾得して無線する吾を試すか嫌味な問ひあり


施設内は緑色の階段とスロープまで。手前は施設外の公道。

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