駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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抜き打ちの検査に来る舅

カッパオヤジは結婚して海運会社の社宅に入りました。
1年間のうちに8カ月から10カ月は貨物船に乗っていました。
夫人1人ですから貯金は増えていきました。
だが夫人は「飲む打つ買う」の三拍子が揃った夫にはメインの通帳を見せないことにしました。


結婚して4年たっても子ができませんでした。
ずいぶん前に病院で調べたところ夫人に原因があることがわかっていました。
ついにカッパオヤジの父親が社宅に来て、
「昔から嫁いで3年子なきは去れと言われている。離婚しろ」
と言い出したのです。


妻が思いつめた表情で離婚を切り出してきました。
カッパオヤジは優しくさとしたそうです。
(多分半分くらいは本当だと思います)


「俺たちのこれからの人生に、子供を産むことしか幸せがないとでも思っているの? 
確かに子供がいなきゃ味わえない幸せもあるだろうけど、
夫婦2人で色んなことを気軽に楽しむ幸せだってあるだろう」
「本当に?」


夫人は泣きながら夫の顔を見ました。
「俺は行きたい場所も勉強したいこともまだまだいっぱいある。
それをあんたと共有したいと思ったから結婚したんだよ。旅行でもしようよ。
親父なんかに遠慮することはないよ。僕が君を守る」


不妊治療を受けながらパートの仕事をしていました。
パートを辞め海外旅行に出たらすぐに妊娠しました。
(番外編もうちょっと続く)

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