駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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図書館の桜の下に警備員

桜が好きです。
図書館にも数十本の桜があります。
桜の思い出があります。


母子家庭で育った私は母と遊んだ記憶がありません。
ただ1度だけ花見に出かけたことがありました。
低学年の子供にとって花見が楽しいわけではありません。
母と出かけたことが嬉しかったのです。
桜は時別なんです。


50数年前ですが高校を卒業して就職した4月のことです。
高卒の同期生が10数人いました。
課長が研修で疲れた新入たちを連れて近くの公園に花見に行きました。
課長は桜を見上げ、
「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」
と言いました。
「何ですか?」
「毎年桜は同じように咲くが、人は変わって同じではない、人の命のはかなさをいったものだよ」


今でも桜を見ますと「年年歳歳・・・」と口に出ます。
桜を見て「まあきれいね」と言った母も課長ももういません。


日曜警備員のトージョーさんは桜に興味ないと言います。
私のような切ない体験がないようで幸せな人と思います。

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