レース結果をメモする警備員は特に優秀でもなさそう

レースが終って結果をメモする警備員は３人いました。 先輩警備員のＦＳさんと元船長のエロガッパと私です。 エロガッパは自分の予想が当れば喜んでいました。 私に予想した組番を教えてきます。 「次は１→３→４だな」 「いえいえ１→３→２でしょ」 つまり自分の「競艇当選力」を磨いていました。 でも私の方が... 続きをみる

聞かれればレース結果のメモを見てお答えする警備員

お客様から競艇場警備員にレース結果を聞かれることがあります。 間違ったことを答えたらいけませんので、 「中央通路の結果モニターをご覧ください」 と答えるように指示されていました。 ところがその中央通路というのが東西に３００ｍもある競艇場の真ん中にあります。 東西の端で聞かれたら１５０ｍ先のモニター... 続きをみる

ボートレースは本場と他場を売っており混乱することもあり

「お客さん、どうしました？」 「ああ、あんたか。当っているのに金が出て来ん」 「今のレースですか？」 「そう」 私はメモを取り出して配当金を確認しました。 ３レースの結果は１，２，５で三連単は６６７０円でした。 「舟券を拝見します」 「おお、見てくれ」 確かに組番とレース番号は合っていました。 し... 続きをみる

『当ってる』ボートレースファンの嘆き声がする

払戻機の前で繰り返し舟券を入れるシニア男性がいました。 「くっそー、当っているのに金が出てこない」 私は別の場所で立哨していました。 「警備員さん。警備員さん」 と呼ぶ声がします。 正面の舟券発売機の中にいる係り員が東側を指さしています。 「あ、了解です」 と手を上げて指さされた方に急ぎます。 東... 続きをみる

払戻金は本当に正しいのか警備員が検証した結果（その１）

払い戻しが少ないというお客様に対応していました。 普段はサボっている巡察という警備員がやってきました。 「何をしているのか？」 『せからしい奴が来た』とうんざりしました。 えらの張った四角い顔をして剣呑な目をしています。 そもそも説明してわかるだろうか。 仕方ないので「鶴亀算をしています」と答えま... 続きをみる

払い戻しの計算はまるで連立方程式のごとし

払戻のトラブルは単純な賭け式違いだけではありません。 払戻機の前からボートファンに呼ばれました。 「あのな、三連複と三連単の両方買ってどちらも当たったのだが・・・」 「ほう、それはよかったですね」 「ところがいくらずつ買ったかわからんようになった」 「つまり、三連複と三連単の掛け金ですか？」 「そ... 続きをみる

レース後の配当金が少ないとクレーム客を静かに諭す

「おい、警備員ちょっと来い」 競艇場の払戻機の前でボートレースファンから呼ばれました。 駆け寄ってみますと、 「払戻金が少ないのだが・・・」 と言います。 こういう場合はたいていが賭け式の間違いがあります。 三連複で買った舟券が３連単と思い込んでいます。 「あのな、３５００円の配当が５００円しかな... 続きをみる

クレームの対応に上手下手ありて１年目の吾は笑顔かな

ボートレースファンのクレームは払戻の時に多いです。 「おい、警備員ちょっと来い」 と払戻機の前で手招きするお客様が日に何人もいます。 おずおずと近寄りますとたいていは、 「払戻金が少ないんだ」 と言います。 面倒と感じる警備員はすぐに巡察を無線で呼びます。 巡察は見回って事情を視察することです。 ... 続きをみる

警備員突発事態の対応でその技量がわかるかな

競艇場の警備員はイレギュラーな事案に対しては自分で対処しません。 無線で巡察という遊撃的な警備員に処理をお願いします。 問題はイレギュラーという不規則な出来事とは何かです。 自分で処理できないことらしいです。 ということは人によってその程度が違います。 一番多い事体は舟券の払い戻しの時に「配当金が... 続きをみる

シニア層高い音聞こえなくなり警備員よお前もか

レースは３０分ほどの間隔で行われます。 ファンのためにレース毎に情報がモニター表示や音声が流れます。 選手紹介からスタート練習、解説者による予想、レース実況そして配当金が放送されます。 警備員はおおむね通路の真ん中に立って投票場を監視します。 以前のことですが天井に配置した１台のスピーカーから「キ... 続きをみる

警備員評価は所により変わりここではわれがきっと最下位

元警察官という先輩警備員のＯＤさんは無線が上手です。 給茶機前でお茶をこぼした際の掃除員要請無線も見事です。 ＯＤさんは小太りで暑がりです。 「無料投票場から警備本部」 「はい、どうぞ」 ＯＤさんからの無線が入りました。 元警察官ということで皆さんから一目も二目もおかれています。 無線機の音声に聞... 続きをみる

無駄な仕事はしない警備員

警備員は就く仕事内容によって難易度や辛さが異なります。 交通誘導は自然環境や対人間関係もあり辛い仕事です。 建物の中で行う競艇場警備は空調完備で快適です。 １か月程度の経験ですべてわかったような気分になります。 突発事態が起これば無線をすれば事足ります。 元警察官だったというＯＤさんから無線が入り... 続きをみる

夏の日や競艇警備をふと感じ

警備員検定試験に合格し晴れて資格手当もいただけるようになりました。 警備員として知識も技量も大幅に向上したと自覚がありました。 そんな目でみますと実際の競艇場警備はかなりお寒いと感じました。 とはいえ７０歳に近い先輩たちが目も耳も遠くなり足腰も弱っています。 そのような方々が働いていける職場は他に... 続きをみる

退職時に取得費用を請求された件

５月上旬に受験して合格書をいただくまで２カ月半かかりました。 警備員検定合格証明書を警察署安全課で受け取りました。 資格手当は３千円。これは翌８月からいただけることになりました。 奇妙なことに資格を他社で取得した人は手当がつかないそうです。 自衛隊上がりのＡさんは他社で交通誘導の資格を取ったそうで... 続きをみる