４０数年前に派遣先された研究所では実験をしてその結果をまとめる仕事もあった。
もちろん研究職員の指示によるものだった。
通常は計測データをまとめて提出すればよかった。

一年ほどたって慣れた頃に、自分で整理してみたらと言われた。
ところが「このデータは二次方程式と三次方程式で整理してね」
といわれ途方にくれた。

膨大なデータをタイプするのではない。
紙カードなどにタイプされたデータを電算機で読み込んでプログラム処理をしないといけない。
工業高校時代の数学は数ⅡＢであった。
普通高校で学ぶ数Ⅲではなかった。レベルが低かった。
ということで土日は図書館に通って数Ⅲの猛勉強を始めた。
それに伴って中学から始めていた空手と将棋を辞めた。
（続く）