駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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出来るなら避けたい花火警備かな

パート警備員です。
駐車場や花火などの警備に出かけます。
花火大会の警備では雑踏警備と交通警備に別れます。
どちらの配置になるかは運命の分かれ道です。
交通誘導になりますと大変です。
雑踏警備では花火を目の当たりで見ることができることがあります。
頭上で花が開くような感じです。
ですが見上げて首が痛くなりますし音がうるさいです。


仕事ですからわがままは許されません。
とはいえ、遠慮がちに言えば花火とプロ野球の警備はご遠慮したいです。
それは長時間拘束であることが前提になっていることが嫌なのです。
しかも交通費や弁当やお茶が出ないなど苦労の割に見返りが全くありません。
拘束9時間を超えると日当3倍であって欲しいです。



出来るなら避けたい花火警備かな

花火警備終わって楽しいビールかな

花火警備もそうそう経験できるものではありません。
花火会場と配置場所で運不運が分かれます。
経験を積めば自分の場所が「いい方か、それとも悪い方か」がわかるようになります。
最悪のパターンがあります。
花火打ち上げ前に観客の駐車場入庫整理を行なって、花火打ち上げ中に通行規制で道路に立ち、花火終了後にお帰りの車の出庫に立ち会うというものです。
全然休める時間がありません。
交差点の横断歩道や橋の上での花火客の安全誘導や広報などあります。
それらは大変と思っても実は「楽勝」なんです。
ただし花火警備で共通している悩み(?)は帰りが遅いということです。
「いつもなら一杯飲んでいる時間だな」
「そうそう風呂から上がって冷えたのをグーッと」
時計をすかしてみながらぼやきます。



花火警備終わって楽しいビールかな

花火警備 個性同僚で最低かな

花火大会の警備には毎年1度は行っています。
多い年で2回でした。どの花火大会に行くかは会社からの指示によります。
花火大会の警備は独特です。
いわゆる雑踏警備ですが配置場所と同僚隊員で疲労度合が全く違います。


3年前の花火警備ではA町役場の駐車場警備でした。
許可証をお持ちの車だけ駐車できます。お持ちでない一般の花火客は駐車場に入れません。
それを3人の警備員で3カ所の出入り口でチェックしていました。
私がメインの広い出入り口を担当させられコーンとバーで入出庫を規制しました。4時間くらい立ち通しでした。
花火開始30分前に道路規制となり車両通行が禁止となります。駐車場の入出庫はできません。
ようやく小休憩できます。やれやれと近くのバス停のベンチに腰掛けました。
するとわざわざ反対の出入り口にいた学生アルバイトのKYが様子を見に来ました。
信じられない事に「サボったらだめです」と言います。
疲れていた私は「いいの。もう車来ないから少しは休ませてよ」と返事しました。
ですが「班長の休憩指示があるまで立哨して下さい」と言い張ります。
何様かと思いしぶしぶ立ち上がりました。『ま、いいか。せわしい奴が居なくなったらまた座ろう』と思いました。
勘のいい奴なのか信用していないのかKYはこっそりやってきました。
「あ、また座っている。だめです」
と大声で騒ぐのでとうとう、
「もう車は通らないし4時間以上立っている。ここはお前のとこと違って一番出入りが多く疲れた。なのに何でそんなこと言うのか」
と反発し言い合いになりました。
自分はまじめな警備員と勘違いして忠犬のごとく偉そうにします。
社会常識では真面目な仲間を売ってはいけません。足を引っ張るような奴は先輩同僚から嫌われます。そもそも私を仲間と思っていないようです。
班長は事務方の社員で現場に慣れていません。早く休憩を順番に回せばいいのですが隊長の指示がないので待っていたのでしょう。忙しい隊長はわざわざそんな指示はしません。
私ならほとんど通行のなかったKSの持ち場を閉鎖します。3人で2カ所の警備であれば休憩を回すことができます。
このようなことで班長や同僚警備員が個性的ですと花火警備は最低となります。



花火警備 個性同僚で最低かな