駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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返金にやはり来なかった彼を許した気高いオレ

お金を渡したのが10月24日の土曜日。
返済すると言った日が6日後の30日です。
次の出勤日は11月2日でした。
彼は会館に来たのか来なかったのかわかりませんでした。


会館にはパート事務員とパート当直が交代で24時間誰かが常駐しています。
事務員の勤務時間は8時30分から17時です。
当直は17時から翌8時30分まで拘束となります。
出勤は17時前です。そこで事務員と引継ぎをします。


私が出勤してきますと顔なじみのS事務員が開口一番に、
「今日まで来ていません。返金ありません」
と言いました。
「そうですか。ジャン・バルジャンを許すミリエル司教のような気分です。あはは」
と笑いました。
「ミリエル司教は千円払って追い払うようなことはしません」
司教なら黙って五千円貸したはずですと笑われました。


ご周知の通り『レ・ミゼラブル』の冒頭部分に登場する人物です。
その慈愛に満ちた行為で主人公ジャン・バルジャンの人生を根底から変革する人です。
レ・ミゼラブルという壮大な愛の物語の鍵となっている人物です。
(続く。明日はオチです。あまり期待しないでお待ち下さいW)

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