駐車場警備員の詩(うた)

警備に関する雑詠です。たまに普通の記事を書きます。

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警備員心をゆする運動会

幼稚園運動会の臨時駐車場警備に行きました。
隣接した小学校の校庭が臨時駐車場です。50代のベテランS警備員と私の2人配置です。広い校庭内の隅が駐車場になっています。雑草が生えているだけで枠線などはありません。


私が出入り口に立ち、S警備員の無線で指示のある方向に案内します。開始30分前から信号が変わるたびに次々と入場しています。S警備員は駐車位置を的確に指示します。


実は去年は1人現場でした。
40代でベテランのR警備員が派遣されました。彼は戸惑いました。駐車場所を案内しているうちに、後から来た車が勝手に反対方向に駐車しています。
そのうちに駐車場で渋滞が起こり公道に長い隊列ができました。
心配して様子を見に来られた幼稚園の若い女性に入口誘導を依頼しました。
「鉄棒の方に流して下さい」
「次はプールの方に誘導して下さい」


R警備員は園長先生に叱られました。Rは平謝りしました。
今年の運動会でも園長先生は警備会社に依頼しました。
「今年は2人派遣して下さい。でもRさんはだめです」


警備員心をゆする運動会


心を揺らす(ゆらす)ではなく心を揺する(ゆする)です。R警備員の心情を句にしました。強く申し訳なかったと思ったはずです。
今年になって彼もいつの間にか退職していました。当時どう思ったのかもう確認することができません。


揺(ゆ)らすは「揺れるに任せる」で「ゆさぶる」ことです。
揺(ゆ)するは「意志に従わせて揺らす」であり「ゆれ動く」ことです。

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