ああ生きたいああ何でもしてみたい走りだしたい私
しばし脱線します。
中学生となって部活と空手と将棋を始めました。
部活は球拾いで楽勝でした。
将棋を始めたのは幼馴染のKDからの誘いでした。
小学1年の時に両親が離婚して叔母さんに引き取られていじめられていました。
子供の遊びといえば三角野球やかくれんぼ、缶蹴りでした。
家の中では将棋や五目並べ、トランプが定番でした。
近所のハンコ屋さんが将棋道場に通っていました。
ハンコ屋はKDの境遇を同情して道場に誘いました。
毎晩声を掛けて連れて行き鍛えました。
KDはメキメキと腕をあげていました。
小学校6年で3段になっていました。
そして私に将棋しないと誘いました。
子供は会費を払わなくていいというので寿司屋の二階の道場に通うことにしました。
そこは毎日自由に出入できました。
(つづく)